こんにちは、じゅりんです。
今回のテーマは、「才能に溺れてしまうと人に教えることはできない」です。これは、ぼく自身の実例を交えて話をしようと思います。
現在、ぼくは講師業をしていて、人に何かを教えるというのが仕事です。そのため、比較的誰かに何かを伝えるのは得意な方だと思うんですが…一つだけ教えられないとハッキリ自覚していることがあります。
それが「一輪車」。一輪車の乗り方をぼくは人に教えられないんです。
いやいや、「知らんがな!」なんて思わないでください。ここから大事な話なんです。
一輪車で困ったことがない。だからこそ教えられない
ぼく自身は一輪車が大の得意で、子どもの頃友だちに一輪車をちょっとだけ貸してもらったら即乗れました。練習もせず、特にこけることもなく、最初から乗れたんです。
その後、一輪車を買ってもらい、特に練習することもなく片足乗りなどもできるようになり、賞を取ることもありました。正直に言って、一輪車に楽しむ過程で困った経験がなかったんですね。
ですが、だからこそ、ぼくは一輪車を他人に教えることができません。
なぜなら、乗れなかった経験がないからです。乗るのに困ったり、苦労したり、練習したりという経験がないので、今まさに乗れなくて困っている人の気持ちがわからないんです。共感ができないんです。どこにつまずくのかも理解できません。
逆に、最初は乗れなかった人は、練習して乗れるようになった経験があるので、今困っている人に共感し、具体的なアドバイスができるでしょう。
才能だけでやってきた人では教えられない
誤解を恐れずに言えば、ぼくには一輪車の才能があったのかもしれません。でも、それだけでした。
才能だけでできてしまう人は、今できない人に対して「なんでできないの?」と思ってしまいがちです。そんな人に教えてもらうと、イラッとしますよね。才能があることは素晴らしいことですが、人に教える場面ではそれが逆に障害になることもあるのです。
もちろん、才能があり、さらに努力もしてきた人は別です。才能に頼らず、どうすればもっと上手くなるかを考え、実行してきた人は、人に教えることも上手です。
「できない」からスタートする努力にはものすごい価値がある
逆に、ぼくの場合、一輪車以外のことはできないことばかりでした。
勉強もできませんでしたし、コミュニケーションや会議の指導、パソコンやスマホの使い方など、どれも苦手でした。全然できませんでした。ですが、できなかったからこそ学んで、努力して、工夫して、できるようになってきました。
だからこそ、今困っている人に共感し、寄り添うことができると思っています。できなかった経験があるからこそ、できるようになるまでのわかりやすく進めやすいステップを作り、人に教えることができると思っています。
ありがたいことに、講演会や研修、講座などで、「じゅりん先生の話はわかりやすい」と言っていただけるのは、自分自身ができなかった経験が何よりも活かされていると感じます。
まとめ
今回はぼくの一輪車自慢話になりましたが(笑)、伝えたいことは「才能だけでできる人は教えるのが難しい」です。
ですが、逆に「最初はできなかった人が努力してできるようになった経験」は、他人に教えるときに本当に大切な宝物になります。できなかった経験、うまくいかなかった経験、才能がないと感じること…それでもがんばって続けてきたこと、できるようになってきたこと…これは、どれも人に何かを教える際にはかけがえのない宝物になるんです。
あなたの宝物は何ですか?
最後までお聞きいただきありがとうございます。それでは今日も良い一日を。