こんにちは。情に厚いと評判の@じゅりんです。
どこで評判になっているかは、ぼくも知りません><
さて、皆さんは『情けは人の為ならず』のことわざ、ご存知ですよね。
今回は、このことわざのもう一つの心理学的な意味について書いてみようと思います。
『情けは人の為ならず』の本来の意味
情けは人の為ならず
【意味】
情けは人の為ならずとは、人に情けをかけるのは、その人のためになるばかりでなく、やがてはめぐりめぐって自分に返ってくる。人には親切にせよという教え。
『情けは人の為ならず』の正しい意味を噛み砕いて言うと
「相手のためにもなるし、いつかは自分にも返ってくるんだから、人には親切にしとこうよ」
というような感じになりますね。
単純にそのまま素直に受け取ればいい言葉のように思えますが…
実はこのことわざには、「いつか」とか「やがて」なんて悠長なことを言ってはいられない心理学的に重要なもう一つの意味があります。
「私ってけっこういい奴かも♪」
心理学者の植木理恵さんは著書でこう書かれています。
「情けは人の為ならず」とは、「親切は他人のためでなく、巡りめぐって自分のためになる」という意味のことわざであるが、なぜそうなるのかというと、親切な行為をすることで自分の中の「自己肯定感」が高まり、自分のことを愛する人間になれるからではないかと感じる。自己肯定感は、主観的幸福度を著しく高める。心理学ではその勘定を「多幸感」という。
『フシギなくらい見えてくる! 本当にわかる心理学 』 植木理恵
他人に親切な行為をすることで、自分が気持ちよくなる経験は、ほとんどの人があるのではないでしょうか。
- 電車の中でお年寄りに席を譲る
- 離合できない道で先に相手の車を行かせてあげる…など
このときに生まれる
- 「私ってけっこういい奴♪」
- 「今日もいいことしたなぁ♪」
という気持ちが「自己肯定感」であり、「自分を好きになる」ことに大きな役割を果たすのです。つまり、情を持って人のために行動すると、即座に「自己肯定感」が高まり、自分に自信を持てる力を育むのです。
これが『情けは人の為ならず』のもう一つの重要な意味です。
「おれは悪くねぇ!あいつが…」
しかし、「人のために行動しようかな」と思ったけども、結局行動しなかったとき…
つまり、自分自身の心を裏切ったとき、人はどのような思考に陥るかというと…
- 「仕方ないだろ…だいたい混んでるバスに乗るのが悪いんだ!」
- 「おれは悪くねぇ!そもそもこんな狭い道を走ってんじゃねぇよ!」
という風に「言い訳」を始め、そして他人を敵視し始めてしまうのです。
他人を敵視し始めるとどうなるか。
これも自分に返ってきます。
- 人に優しくできない自分はなんてダメなんだろう…
- なんておれは最低な人間なんだろう…
つまり、自分自身を敵視し始めてしまうのです。
他人を嫌うこと、他人をいじめることは、いつの間にか自分を深く傷つけることになるのだ。だから、人にやさしく関わるチャンスを無視したり、ないがしろにしたりすると、結局は自分が損をする。いじめっ子は、少しずつ自分を嫌いになり、人生が嫌いになる。本人にとって損なのだ。
『フシギなくらい見えてくる! 本当にわかる心理学 』 植木理恵
こうやって考えると、「情けをもって人のために行動しない」ということは、自分にとってプラスにならない(0のまま)どころか、マイナスになってしまうわけです。
『情けは人の為ならず』
- 自分のことを嫌って人生を生きる
- 自分のことを大好きで人生を生きる
あなたならどちらの人生を選びたいですか?
ぼくならもちろん…自分大好き!他人も大好きな人生を過ごしたいです。
そのために大切な「自己肯定感」を高めることを、このことわざは教えてくれています。
情けをかけることができる選択肢があったら…思い出してみてください。
『情けは人の為ならず』ですよ♪
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