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じゅりんさん!なんですかいきなり!?
でも、映画のノベライズでしょ?そんなに何か違いがあるんですか??
ストーリーはもちろん一緒なんですけど、小説版を読むことによって、「君の名は。」の世界をより深く楽しめるって感じです。
そこのところを、ネタバレなしで語らせてもらってもいいですか!?
くれぐれもネタバレなしでお願いしますね!!
「君の名は。」本編小説版にあって、映画版にないもの!それは…
まず、本編の小説版から。
基本的にストーリーは映画版と全く一緒です。なので、その辺りは心配せずに読み進めることができます。
じゃあ、何が違うのか!?
それは!!小説版では、登場人物の「心の声」がはっきりとわかるんです!!
実は小説版の後書きにも書いてあるんですが、映画は映像作品である特性上、どうしても第三者視点でのストーリー展開になります。登場人物たちの外側からカメラが写しているんですね。
それに対して、小説版は一人称で物語が展開していきます。つまり主役である瀧くんや三葉ちゃん自身の目で見て、全身で体験して、心で感じたことが文章になっているわけです。
ですから、小説版では映画では描ききれない「心の声」を聴くことができるのです!!
これが、映画の世界をより深く楽しませてくれるんです!!映画でこのシーンで、瀧くんは実はこんなことを考えていたんだ!とか、映画だけでは知ることのできなかった気づきがあるんですよ。
そして、これは逆もまた然りなんですね。
映画では、小説版では見ることができない、登場人物たちの表情や街の光景を見ることができます。
つまり、それぞれの「映画であるがゆえに」「小説であるがゆえに」表現しきれない部分を、お互いに補っているのが、映画版と小説版の関係なんです!!
だから、映画にハマった方なら、絶対に小説まで読んだ方がいいです!!瀧くんの、三葉ちゃんのより深い心の声を聴くことによって、「君の名は。」という世界がぼくらのの頭の中で完成に近づいていきます。
「Another Side」を読まないと、「君の名は。」の世界を完全に理解することはできない!
「君の名は。 Another Side:Earthbound」は、本編を4つの違う視点から見た短編集です。
それぞれの物語の主役は、「瀧くん(三葉ちゃん)」「テッシー(三葉の男友達)」「四葉ちゃん(三葉の妹)」「三葉の父親」の四人。
彼らが「君の名は。」の世界をどのように見ていたのか?どう感じていたのか?を知ることができるのがこの「Another Side」の最大の特徴です!
それぞれが物語上で鍵となる重要な役割を果たす人物なのですが、実はその役割の裏には彼らなりの「背景」があり、「想い」があり、だからこその本編での「行動」であったことが、この物語を読むことで初めて明らかになります。また、その「背景」には、物語の本編には登場しないようなシーンも描かれるので、全体を通してとても新鮮な気持ちで読み進めることができます。
そういう意味では、本編の小説よりも驚きや気づきが大きいのは、こちらの「Another Side」かもしれません。
実際、映画を見ていて「あれ?」って思うところがありませんでしたか?
なんか思ったよりもあっさりと話が進んじゃった?みたいなところとか。
そんな疑問は、この「Another Side」を読むことで、「そうだったのかー!!」と声を張り上げて納得することができますよ!!
ちなみに、どの話も必見なんですが、特に「三葉の父親」の話は絶対に読んでください!!
本編では出番の少なかった三葉の父親。しかし、この父親が経験してきたこと、感じてきた想いは、「君の名は。」の世界を理解する上で、決して欠かすことのできない最重要な要素になっています!!
もうこれ以上はネタバレになっちゃうので、書けない!!
ああ!もどかしい!!
ぜひぜひ読んでみてください!!
「そういうことだったのかー!!!」って絶対言いますから!!
全てがわかったらもう一度映画館へ!!
小説版を2冊とも読むと、「君の名は。」の世界の広がり、深さ、結びがはっきりと見えてきます。
その状態で、もう一度映画を見てみてください。
「この表情の意味は、そういうことだったのか!!」と、何の予備知識もなく見たときとは全く違った目線で物語を楽しむことができるはずです。
ぼくも小説読破後にもう一度映画を見ましたが、物語の全体像、登場人物の心の声までわかった上で見ると、より深い感動を味わうことができました。1回目と同様涙ボロボロなんですけどね(笑)
映画公開は終わりましたが、Blu-ray・DVD版が発売されますね!
だからこそ、映画版「君の名は。」に感動できた人には、あえて言いたいです!
小説版は、「オススメ」じゃありません。
小説版は、絶対に2冊とも読んでください!!「必読書」です!!!
映画にハマった人なら、間違いなく楽しめますから!!必ず感動できますから!!