
2017年5月10日、厚生労働省のHPにいわゆる『ブラック企業』のリストが掲載されました。
公表事案ホームページ掲載の基準は、以下の通り。
1 掲載する事案
本省及び局のホームページに掲載する事案は、以下のとおりとする。① 労働基準関係法令違反の疑いで送検し、公表した事案(以下「送検事案」という。)
② 平成29年1月20日付け基発0120第1号「違法な長時間労働や過労死等が複数の事業場で認められた企業の経営トップに対する都道府県労働局長等による指導の実施及び企業名の公表について」に基づき、局長が企業の経営トップに対し指導し、その旨を公表した事案(以下「局長指導事案」という。)
労働基準関係法令に違反し書類送検された企業など、公開時点で全国334件の企業がリストとして公開されています。
掲載する項目は
- 企業・事業場名称
- 所在地
- 公表日
- 違反法条項
- 事案概要
- その他参考事項
となっていて、掲載期間は公表日から概ね1年間(ただし公表の必要性がなくなった場合には削除)。毎月更新されるとのこと。
掲載されている企業の中には、女性社員の自殺問題で書類送検された「電通」も確認できます。
本リストは誰にでも閲覧できる状態になっていることから、この公的なブラック認定が、ブラック企業化の抑止力になってくれればと思います。
ただ、厚生労働省ホームページの中から該当ページを見つけるのが大変だったので、どこから確認できるのかを紹介します。
「労働基準関係法令違反に係る公表事案」の場所

上記リンク、厚生労働省ホームページの「長時間労働削減に向けた取組」の中に、「労働基準関係法令違反に係る公表事案」がPDFとして掲載されています(上記画像参照)。
「過労死等ゼロを目指す取組の強化の一つ」であり、「社会に警鐘を鳴らす狙いがある」のであれば、もう少しわかりやすいところに公表すべきだと思うのですが…(「新着情報」などにも載っていなかったので、見つけるのに苦労しました)