こんにちは。コミュニケーション講師のじゅりんです。
人脈を作りたい、人と仲良くなりたい、友達を作りたい…多かれ少なかれ人間関係を築いていきたいという欲求はぼくらの中に存在します。
ただ、人と親密になるのはなかなか時間がかかりますし、その間の話題もなくなってしまいがちです。そんなときに使えるのが「恋に落ちる36の質問」です。
いや、別に恋に落ちようというわけではないのですが、人間関係を親密にするのにもかなり活用できそうな質問なので紹介したいと思います。
親密な関係づくりにも利用できるアーサー・アーロン博士の「恋に落ちる36の質問」
この質問は、アメリカのニューヨーク州立大学のアーサー・アーロン博士が提唱する「誰とでも仲良くなれる36の質問」というもの。1996年に行われた実験が元になっていて、面識のない男女がランダムにペアになり、45分間のセッションで以下の36の質問をかわしてもらいました。
そして、全ての質問が終わった後に、4分間お互いの目を見つめあってもらったところ、ほとんどのカップルがお互いに親近感を抱くようになり、そのうち1組のカップルは半年後に結婚したことから「恋に落ちる36の質問」として話題になりました。
ということで、気になる36の質問はこちらです。
誰とでも仲良くなれる36の質問
質問レベル1
Q1:この世界の誰でもディナーに呼べるとしたら、誰を招待しますか?
Q2:有名になりたいですか?どんな方法で?
Q3:電話をかける前に、何を話すかリハーサルすることがありますか?その理由は?
Q4:あなたにとって「完璧な日」とはどんな日ですか?
Q5:最後に1人で歌を歌ったのはいつですか?また、誰かに対して歌ったのはいつですか?
Q6:あなたは90才まで生きられ、その上、最後の60年間を「30才の肉体」か、「30才の精神」を保つことができます。どちらを選びますか?
Q7:自分がどんな死に方をするか、何か予感はありますか?
Q8:自分と相手の共通点を、3つ挙げてください。
Q9:人生で最も感謝していることはなんですか?
Q10:自分の成長過程の一部を修正することができるなら、どんなことを変えたいですか?
Q11:4分間、あなたがこれまでどんな人生を歩んできたのか、できるだけ克明に説明して下さい。
Q12:明日の朝、目が覚めたときに何らかの才能や能力が身についています。どんな能力がいいですか?
質問レベル2
Q13:もしも、「真実のあなた」や「あなたの人生」「将来」などを教えてくれる水晶があったら、どんなことが知りたいですか?
Q14:ずっと夢に見てきたことがありますか?あるなら、なぜ実現させていないのでしょう?
Q15:これまでの人生で達成した、一番の偉業は何ですか?
Q16:友情において、もっとも価値のあることは何ですか?
Q17:一番大切な思い出は何ですか?
Q18:一番最悪な思い出は何ですか?
Q19:1年後に死ぬことが分かったとしたら、今の生き方を変えますか?その理由は?
Q20:あなたにとって「友情」とはなんですか?
Q21:あなたの人生の中で、「愛・愛情」はどのような役割を果たしていますか?
Q22:相手の長所を、5つ挙げてください。お互い順番に、1つずつ述べて下さい。
Q23:あなたは家族と仲が良いですか?子供時代は、他の人よりも幸せだと感じていましたか?
Q24:母親との関係をどう感じていますか?
質問レベル3
Q25:「私たちは」で始まる文章で、今の状況を3回描写して下さい。例えば「私たちはこの部屋にいて……と感じている」など。
Q26:「……を、共感できる人がいればいいのに」という文章を完成させてください。
Q27:もしも、今話している相手とより深い関係になるとして、あなたについて相手が知っておくべき重要なことは何ですか?
Q28:相手の良いところは何ですか?初対面の人には言わないようなことを、挙げて下さい。
Q29:恥ずかしかった体験を、相手に話してみて下さい。
Q30:最後に、他人の前で泣いたのはいつですか?1人で泣いたのはいつですか?
Q31:相手のどんなところが好きですか?
Q32:とても冗談にはできないほど、深刻なことは何ですか?
Q33:今夜死ぬとしたら、誰かに何かを告げなかったことで、一番の心残りは何ですか?なぜ、そのことを言わなかったのですか?
Q34:大切なものが全て詰まった家が火事になってしまいました。家族とペットを助け出した後、何か一つだけ取りに行くことができます。何を取りに行きますか?その理由は?
Q35:家族の中で、誰の死が一番悲しいですか? その理由は?
Q36:個人的な問題を打ち明けて、相手からアドバイスを受けて下さい。また、その問題を抱えるあなたがどんな気持ちでいるのか、相手に想像・描写してもらって下さい。
36の質問は仲良くなりたい人との話題にも使えます
結果として「恋に落ちる36の質問」という通称の方が有名になってしまいましたが、元々の研究は「誰とでも仲良くなる(親密度を高める)」ことが目的ですので、恋愛にかかわらず活用することが可能です。
ですので、この質問を仲良くなりたい人との関係づくりに利用してしまいましょう。
雑談のネタの一つくらいとして、質問リストを持っておく、または頭の中にいくつか入れておいて、ふっと間が開いたときなんかに「そういえば…」と質問してみるわけです。相手が答えたら、自分も答えてみる。といった形で使ってみると、お互いのことを知り合ういいきっかけになります。
結局のところ、親密度を深めるために、お互いのことを知り合うコミュニケーションは欠かせないわけです。ただそのための話題というのは、なかなか見つけにくかったりするので、こういった質問リストは意外と重宝するんですね。
意外と考えさせられる質問も多く、自己開示が必要なものもあることから、この質問を交わし合うことで、かなり深くお互いのことを伝え合うことにつながるのではないかと感じます。
「誰とでも仲良くなるための36の質問」ぜひ、使ってみてください!