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こんにちは、じゅりんです。
今日は急遽収録することにしました。というのも、昨日Appleの新製品発表会で新型iPadが発表されたんですが、そのプロモーション映像が炎上しているんですよ。
僕も実際に見てみたんですが、正直言って「これはないな」と。いや「許せないな」と。ちょっと一言物申したくて、収録を始めた次第です。
問題の映像の内容とは?
まだAppleのサイトでその映像は見られるので、興味があれば(って言い方も変かもしれないけど)見てみてください。
どんな映像かというと、プレス機の中に様々な楽器が詰め込まれているんです。トランペット、ピアノ、DJ機器などなど、アナログで音楽を楽しんできた人たちが大切にしているであろう楽器や機材が、プレス機にガンガン押しつぶされていくんです。しかも、かわいいアニメ風の表現とかじゃなくて、リアルに壊れていく様子がわかるんですよ。バキバキに破壊されていく様子がはっきり見えるんです。
そして、完全に押しつぶされたプレス機から出てくるのが新型iPad。つまり、「今までのアナログな楽器や機材は全部iPadに詰まってますよ」ということを言いたかったんだと思うんですが…
物(に宿る魂や心)を大切にする人々への冒涜
いやいや、これはないでしょう。僕は別に音楽家じゃないし、ただの素人ですけど、それでもすごく不快な気持ちになりました。ましてや楽器を愛している人からしたら、許せないんじゃないでしょうか。
もしも自分が大切にしているものをこんな風に破壊される映像を見せられたら、拷問かと思うくらい嫌な気持ちになります。
日本って物を大切にする文化じゃないですか。物には魂が宿るとか、神様が宿るとかそういう考え方がありますよね。僕は別に特別神様を信仰しているとかそういうわけじゃないですが、「全てのものに神様が宿る」という考え方は好きなんです。
音楽の機材に限らず、例えば子どもが大切にしているぬいぐるみやプラモデルやおもちゃが目の前でプレス機にかけられて、最後にiPadが出てきたら…これで全部楽しめるよ!って言われて、喜ぶか?っていう話ですよ。泣き叫びませんか?
自分が大切にしているおもちゃを目の前で破壊されている時点で、言葉悪いですけど虐待に近いんじゃないかと思います。
それくらいのことを、Appleはしでかしていると言いたいわけです。
愛するものを破壊されて生まれる物を愛せるか?
Appleはすごい好きだし、Macもずっと使っているからこれからも使い続けると思うけど、今回のプロモーションに関しては本当に疑問を感じます。
だって、音楽が好きな人は別にiPadが欲しいわけじゃないんです。音楽が好きな人は「音楽」が好きなんです。その音楽を楽しむための道具の一つとしてiPadがあるだけであって、別にiPadじゃなくてもいいわけです。むしろこれまで共にあった音楽を楽しむための様々な道具(楽器や機材など)の方がよっぽど愛すべき相棒だったのではないかと。
今回のAppleのやり方は、音楽を愛する人たちの心を破壊するような行為だと思います。それで生まれたiPadを愛せるかと言ったら、そんなの無理でしょう。
自分が使いたいと思うものって、愛せるものじゃないといけないと思うんです。機能以上に、そこが大事だと思うんですよね。でも、今回Appleがやってしまったことは、iPadを愛せないものにしてしまったと思うんです。
最後に
これはあくまで僕の個人的な意見です。誰もがみんなそう思わないということも承知の上で、でもやっぱり黙っていられなくて、今回投稿させてもらいました。
あなたはどう思いましたか?