飲食業では死活問題になるほど頭を悩ませるのが「無断予約キャンセル」。特に大人数の予約でこの無断キャンセルをされると…代金が入らないことはもちろん、準備していた料理が無駄になるわ、席が空いてしまうわでとんでもない損害です。
予約する側にとっては、「ま、いっか」くらいの安易なキャンセルかもしれませんが、お店にとってみればお店を存続できるかどうかの大問題。事前のキャンセル連絡は、人としてのマナー以上に、相手に与える迷惑を考慮しなければならないものです。
この「無断予約キャンセル」の被害を極力減らすために運営されている「予約キャンセルDB」が今注目されています。
無断キャンセル電話番号のブラックリスト「予約キャンセルデータベース」

出典:予約キャンセルDB
予約キャンセルデータベースとは?
予約キャンセル者等の電話番号を調べることができる、店舗間共有データベースサービスです。
大人数の予約をしたにもかかわらず、連絡なしにドタキャンした方などの電話番号を共有することで、予約キャンセルのリスクを軽減することができます。
どの店舗の方でも無料でご利用頂けます。引用:予約キャンセルDB
いわゆる「無断予約キャンセル」をした人のブラックリストですね。
キャンセルした人の「電話番号」がデータベースに登録されていくことで、店舗の方で既に登録されているかどうかを検索して確認できるわけです。
ポイントになっているのは、データベース化されているのが「電話番号」のみであるということ。氏名などの個人情報と紐づけられていないため、法的にもこのデータベースは問題ないとのこと。
あくまで、「この電話番号で無断予約キャンセルが行われた」ということがわかるだけなのです。
しかし、お店側にしてみればそれでも十分ではないでしょうか。過去にそういった悪質なキャンセルの履歴があるかわかるだけでもリスク軽減には役立つはずです。
また、客側にも「無断キャンセルにはリスク(DBに登録される)が伴う」ことが抑止力となっていいのではないかと思います。客とお店は対等(商品・サービスに対価を支払う)わけですから、お互いに気持ちよく取引きができるために当たり前の、最低限のルールは守らなければなりません。
…っていうか、キャンセルの連絡くらいしようよ…
ネット予約サービス「トレタ」では「キャンセル見舞金」制度が!

引用:トレタ
飲食店向け予約/顧客台帳サービス「トレタ」を提供する株式会社トレタ(本社所在地:東京都品川区、代表取締役:中村 仁)は、「トレタ」導入店舗が、No Show(無断キャンセル)や災害などによる急な休業によって損害を被った場合に、一定の金額をお見舞金としてお支払いする「トレタお見舞い金サービス」を2017年2月9日(木)にスタートいたしました。
飲食店向けインターネット予約サービスの「トレタ」では、国内初となる「キャンセル見舞金」サービスを開始しています。
こういった「キャンセル見舞金」というサービスが注目されるくらいですから、本当に飲食店業界にとっては大きな問題なのでしょう。
キャンセル以外にも、災害などによる急な休業にも対応してくれているのはありがたいですね。
ちなみに、この「トレタ」では、そもそもできる限り「キャンセル」を発生させないために、予防機能として…
- 予約確認メールの配信
- 予約のリマインドメール自動配信
- 予約と同時に前受金(保証金)を預かることができるデポジット機能
などのサービスも提供しています。
電話での予約は楽でいいのですが、客側に「予約情報」が残らないのがネック。電話後に手帳などにメモしない方は、それだけで忘れてしまう確率がグッと上がります。
また、場合によっては聞き間違いも…。例えば、11日【じゅういちにち】と17日【じゅうひちにち】なんて1文字違いで分かりくいですよね。
ネットでの予約システムを用いると、必ずメールなどで確認が届きますから、勘違いや物忘れによる無断キャンセルには力を発揮してくれそうです。
【シェアNo.1】お店の予約を、まるごとタブレット1台で。 | トレタ
まとめ:STOP!無断キャンセル!
「無断予約キャンセル」は、明確なルール違反です。
業界によってはきっちりキャンセル料をとってるところだってあります。
キャンセル自体は状況によって仕方がないこともあるでしょうが、電話一本入れることくらいはできるはず。たったそれだけで、潰れなくてすむお店だってあるかもしれません。
「予約キャンセルDB」が必要とされる社会は、正直恥ずかしい社会です。
「予約キャンセルDB」がなくとも飲食店の方々が困らないように、一人一人が行動できる世の中を目指すべきではないでしょうか。
ぼくらの大好きなお店がこれからも長く続いていくために、一人の客として最低限のルールは守っていきたいものです。