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【書評】アメちゃんで雑談力アップ!齋藤孝先生の「雑談力が上がる話し方」は人間性を高めるための必読本!

   

本の概要

何かの講座に参加して、たまたま隣に座った初対面の人がいる場面を想像してみてください。あなたならその人に話しかけますか??

実はぼく自身が講座をしたり、講座に参加したりしていると、「話しかける人」と「話しかけない人」両方いらっしゃるんですね。

「話しかける人」を見ていると、講座中も積極的に手を上げて質問をしたり、ワークショップではまとめ役的な存在になったり、講師に話しかけに行ったりと、ほぼ例外なくコミュニケーション力の高さが見てとれます。

では何を話しているかというと…本当に他愛もない話だったりします。
しかし、この誰とでも他愛のない話ができるという力、つまり「雑談力」は、ほぼ間違いなくコミュニケーション力の要となっているようです。

今回はそんな「雑談力」について各種メディアでも大活躍中の齋藤孝先生の一冊。
大ベストセラーにもなった「雑談力の上がる話し方」の紹介です。

実は、ぼくもこの本を読んで「雑談力」を鍛えている真っ最中です(笑)

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英会話には何万円もお金をかけるのに、
なぜ日頃の会話を磨かない?
あなたを引き立たせるのは雑談力。
すぐ身について一生モノ。読めば誰かと話したくなる!
人と話すのが苦手、初対面や知らない人だと気まずくなる、沈黙がこわい。
そんな大学生のために齋藤孝教授が実際に授業で教えている、
雑談力を身につける方法。
学校、職場、ご近所、友人や親戚との間でも、
知れば誰でも気軽にどんな相手もうちとける、
コミュニケーションの簡単なルールと具体的な方法を紹介。
★47万部突破のベストセラーです(2014年6月29日現在)★

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本書のココがポイント

場の空気を作るために雑談がある

雑談というのは人間関係やコミュニケーションにおける“水回り”的な役割を持っています。わかりやすく言えば、若い人たちやお笑い芸人たちがよく言う「空気読めよ!」の“空気”、これを作るものが雑談です。その場にいる人たちと同じ空気を共有するため、場の空気を作るため雑談があるのです。

そもそも雑談って何のためにするのかというと…
「雑談そのものの中身」には大した意味はなく、「雑談すること」自体に大きな役割があります。それが「場の空気づくり」

場の空気って本当に大切で、講師なんかをやっていると特にそれを感じます。

重要なことだけを講師が伝え続ける「余計な雑談のない」講座は、それはもう参加者の表情が硬いものです。講座が終わると参加者の皆さんが一直線に帰っていくのもこういった講師のパターンだったりします。

逆に、ところどころ脱線して雑談をはさみ、休憩時間に講師と参加者で、または参加者同士で、一緒に雑談をする講師の講座のなんと盛り上がること!
この人すごいな!って感じる講師は、例外なく「雑談」をうまく使える方ばかりです。こういった講師のところには、講座終了後も初対面の参加者同士が雑談で盛り上がって、なかなか帰らないなんてことも度々あるんですね。

つまり、「場の空気」は作るものなんです。
そのために雑談が大切になってくるんです。

仲がいいから雑談するのではなく、雑談するから仲がよくなるとも言えるでしょう。

結論や答えなんてどうでもいい

雑談はあくまで雑談であって議論ではありません。
結論の是非はこの際どうでもいいし、誰もそれを求めてはいません。(この「誰も求めていない」がポイント)

だからこそ、
無理に話をまとめようとしない。
抽象的・一般論的な結論を出さない。
オチを作らずに、どこまでもズルズル引き延ばしていく。
結論に至る前に、小気味よく(時には目まぐるしく?)話題を変えていく。
これが雑談を続ける、雑談を広げる秘訣です。

ありがちなのが、
「雑談なのに結論を出そうとして、悩みこんでしまうこと」
「会話がめんどくさいから、話をしない(オチをつけなくちゃいけないと思い込んでいる)」

傾向としては男性に多いように感じます。
男性は一般的に「解決脳」と言われ、問題や悩みは解決またはオチを付けないと、なんとなく落ち着かないんですね。
全ての会話に対してこの姿勢で望んでしまうと疲れてしまうので、会話(雑談)そのものを嫌う方も少なくないようです。(なるべく必要な会話だけしかしない)

それに対して、女性は一般的に「共感脳」であると言われていて、共感してもらえる・話をしっかりと聴いてもらえることで比較的満足感が高まるそうです。
つまり、悩みごとの相談であっても「解決」が目的ではなく、「ちゃんとおしゃべりができること」そのものが目的だったりするわけです。

ですから、女性の雑談力は圧倒的に高いように感じます。

「そうだよね〜」
「わかるわかる!」
「そうなんだ〜!」
「ところでさ…」
「なにそれ!」
「話は変わるけど…」
「あ!○○といえばさ…」

こういったフレーズが飛び交いながら、結論なんて気にせずにとにかく雑談(おしゃべり)を楽しむ姿勢…まさに雑談の達人。
見習うべきところがたくさんありますね。

男性は一旦「解決脳」を捨てて、「ただのおしゃべり」と思うことが雑談力アップのポイントになりますね。

口下手でもできる、相手の話に「質問」で切り返す術

雑談は、自分よりも相手に主導権を握らせるほうが盛り上がるのです。
ここで言う「主導権を握らせる」とは、自分の話ではなく相手から話題を引き出すということ。つまりあなたが話し上手である必要など、まるでないのです。
それよりも大事なのは、相手から出てきた言葉に、「質問」という形で切り返す力です。
これだったら「聞き上手」でない人でも、すぐに実践できるでしょう。いや、これをやるだけで、聞き上手に変身してしまいます。だまされたと思って、一度試してみてください。

会話での情報発信源は二つです。
自分が話すか、相手が話すか。

自分で話すことが苦手なら、相手に話をさせてしまえばいいんですね。
そのための道具となるのが「質問」です。

例えば、
A「いや〜寒いですね〜」
B「えぇ、寒いですね〜」
A「なんか寒さ対策とかって、してたりします?」
B「そうですね〜。靴下二重履きとかしてたりします(笑)」
A「へ〜!そうなんですか!どうですか?やっぱり違います?」
B「まあまあ温かいんですけど、最初はちょっとモコモコしました(笑)…」

この場合はAさんから「寒い」という話題をふっていますが、「寒い」に共感してもらえたのでそこから「質問」をしています。

相手の話の中で、気になるポイントが出てきたら、ポンと質問する。
興味本位でいいんです。
その答えが、役に立っても立たなくてもいいんです。

このときに心の中で
『それくらい知ってるよ』
『だからなに?』
『どうでもいいよ』
なんて思いながら、上から目線の姿勢でいると、とたんに質問が出なくなります。

議論ではなく雑談ですから、できるだけ対等の立場で、相手に興味を持っておしゃべりを楽しむことが「質問」が生まれてくる姿勢になります。

困ったときの「アメちゃん」を持つ

誰にとっても手軽な雑談アイテム、コミュニケーションツールとして、私のオススメは『フリスク』とか『ピンキー』とかいったミントタブレットです。
私もフリスクはよく持ち歩いています。そして誰かと一緒にいるときにカチカチッと出して食べると、それに反応する人は意外に多いのです。
そうなればチャンス。「よかったら、どうですか?」と言いながらカチカチッと相手の手に出してあげる。言ってみれば、大阪のおばちゃんが得意としている“アメちゃん攻撃”といったところでしょうか。

これは「なるほど〜!」って思いました!!
確かにフリスクとかアメちゃんとか、「よかったらどうぞ」って渡してくれる方いらっしゃいます。そんな方は、だいたいその場で雑談が始まるんですね。それで名刺交換になったりも…。

雑談を始めるにしても、最初の話しかけるタイミングってなかなか難しかったりします。フリスクやアメちゃんなど「もらったら、ちょっと嬉しいもの(しかもすぐなくなる)」なら、このタイミングが作りやすくなりますよね。

タバコを吸う人は、タバコがこのコミュニケーションツールになっているようです。

ちなみにぼくは、自分の講座のときには、だいたい「ちょっと奇抜な飲み物(ペットボトル)」を持参していきます。期間限定商品とかですね。
そのペットボトルを壇上に置いておくと、けっこうな確率で参加者の方から話しかけられるんです。そこで雑談するんですね。
他にも、講座の序盤に「今日はこんな飲み物を見つけちゃって…皆さん飲んだことあります?」という質問をすることもあります。そこでの雑談を通して、場の空気づくりを行うわけです。

食べ物や飲み物は、雑談のネタ作りにはうってつけですよ♪

「誰かが言ってた話」も、雑談のネタになる

雑談が上手な人は「拝借したネタの伝言」が上手です。
つまり「人から聞いた話」を自分の雑談ネタにできるということ。
雑談のネタは、自分の生活世界だけでそうそう見つかるものでもありません。でもそこに「自分ではない誰かが体験した話」を持ち込むことで、話題は倍々に膨らんでいきます。

(中略)

たけしさんの話には、ときどき、
「いやいや、こないだ聞いた話なんだけどさ〜」
「これ○○が言ってたんだよ〜」
といったフレーズが出てくることがあります。
その話は、自分の体験談ではないということ。以前に誰かから聞いたエピソードを拝借してネタとして持っていて、それを別の雑談で話している。雑談のネタを伝言ゲームのように伝えているわけです。

誰かが言ってた話
テレビで言ってた話
ネットで見た話
本で読んだ話…

雑談のネタは、ありとあらゆるところにあります。
そのネタを
「そういえば、○○で見たんだけど…」
「そうそう、○○で聞いたんだけど…」
というふうに話しちゃえばいいんですね。

雑談は、「今ここ」にあるものだけを使わなくてもいいわけです。
・過去の話  ・未来の話
・自分の話  ・人から聞いた話
・流行の話  ・ニッチな話
・一般的な話 ・ここだけの話
・現実の話  ・空想の話…

「短時間で気軽に楽しめる」ための話ならなんでもOKなので、いろんな面白い話や空想(妄想)などを自分の中にストックしておくと、「そういえば…」と雑談のネタにすることができます。

そのうち、雑談力が上がると、「あなたの話す『人の体験談』」が面白い!聴きたい!ってなってくるかもしれません。ビートたけしさんのように。

サラッと楽しい話ができる「話し手」に、人は価値を見出すのです。

まとめ

ビジネスにも必須の雑談力

雑談力は大事ですね〜!!
まさに人間関係の肝が、ここにつまっていると言っても過言ではないほど。

ぼくも講師やファシリテーターという仕事柄、場の空気作り(雰囲気作り)にはとても注意していて、できるだけ参加者同士が会話できるように流れを作ります(ワークショップなど)。

その時に、若干脱線して雑談が始まっていることも(笑)
しかし、雑談が出るくらい口が回っている方がその後の流れがスムーズになり、活気づくんですね。(もちろん行き過ぎた雑談は本筋に軌道修正しますが)

他にも、ぼく(講師)自身が講座中に脱線することもしばしば(笑)
「そうそう、○○といえば…」
という感じで、できるだけ楽しめるような話に脱線するようにしています。
(…無意識にしちゃってるという説も…(汗))

しかし、これがあることによって、参加者の方には「ふっ」と息抜きができるんですね。同時に講師と参加者という距離感がグッと近づきます。

そしてまた、パッと話を切り上げて本題に戻る。
そうすることで、また集中して講座に向き合っていただけます。

そういう意味で、少なくとも講師にとっては「雑談力」は必須のスキルであると感じます。

本書にも同様のことが述べられていました。

教師である以上、勉強の教え方という能力は当然ですが、今はさらに「気の利いた雑談ができるかどうか」というのも教師の資質として要求されているのです。

おそらく講師という仕事に限らず、雑談力が今のビジネスを加速させる業界は決して少なくないはずです。

雑談のように読みやすく(?)それでいて中身の濃い一冊

本書では、ざっくりと
「雑談力がなぜ必要なのか?」
「雑談力の鍛え方」
「雑談力を発揮してこれからの時代を生き抜く姿」
が全6章50項目に分けて解説してあります。

これがとても読みやすくて、わかりやすいんですね。
さすがに「雑談」が入っているということはありませんが、例えが身近でわかりやすく、1項目も2〜3分で読めるくらいの分量。

なんとなく手にとって、サラッと1項目読んで、パタンと本を閉じる。

そんな雑談的なスタイルの本になっているのではないかと感じちゃいました。
とは言っても、内容も非常に充実していて、さすがに全部を紹介しきれるはずもなく(当たり前ですが)…。

「雑談力の鍛え方」も多岐にわたって実践的なテクニックが紹介されているので、純粋にコミュニケーションのスキル本としてもオススメ。

他にも、紹介できませんでしたが「ビジネスにおける雑談力」の辺りも、とても興味深くビジネスを加速させる可能性のある内容になっています。

業務上、人と話すことの多い営業マンや経営者に限らず、「人と話せる機会がある」方ならどなたにも仕事の可能性を伸ばしてくれる一冊だと思います。

もちろんビジネス以外にも、学校生活・ママ友・地域との交流・仲間づくり…など様々な場面で使えるのが雑談力ですので、新年度が始まるこの機会に、ぜひ一度目を通されておくことをオススメします♪

目次

1章:トークや会話術とは違う、雑談の5つのルール

2章:これで気まずくならない! 雑談の基本マナー

3章:すぐにできる、雑談の鍛え方&ネタの仕入れ方

4章:ビジネスに使える雑談力

5章:人、マンガ、テレビ。あらゆる達人からテクを学ぼう

6章:雑談力は雑草力。厳しい時代を「生きる力」そのもの

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