
以前、当ブログでも紹介したオンライン請求書作成サービス「Misoca」。

「Misoca」は、無料で請求書を作成可能。しかもシンプルで使いやすく、個人事業主の一人として大変重宝していたのですが…大幅なサービス体系の改定が行われました。はっきり言って「残念」。この一言につきます。
改定ポイントは以下の通り
- ログインは「弥生IDのみ」(SNSログイン・メールアドレスログインは廃止)
- 基本有料化
改定ポイントをもう少し詳しく見ていきます。
「弥生ID」なんて作りたくない

今後も「Misoca」のサービスを使い続けるためには「弥生ID」の取得が必須になりました。
というよりも、「弥生ID」でしかログインできません。
これまで「Misoca」では、メールアドレスや、各種SNS(Twitter・Facebook)でのログインができていたのですが、今後は全て廃止。「弥生ID」への乗り換えを行わない場合、既存ユーザーは2017年9月1日からMisocaへのログインができなくなります。
「弥生会計」使わないのに、弥生ID作らなくちゃいけないんですか…正直鬱陶しいです。
これまでユーザーの利便性を踏まえてSNSログインができるようにしてきたのに、「弥生」に取り込む気満々なのが、はっきり言っていやらしく感じます。別に今まで通りのログインで問題ないと思うんですけどね。
無料プランは請求書5枚/月まで、郵送サービス利用不可が痛い

新Misocaにも一応無料プランが用意されています。
請求書月間作成数5枚。利用者の7割がこの枚数以下で使用していることから決められた枚数だそうです。
請求書郵送代行サービス(160円/1通)は、無料プランでは使用できません。これけっこう便利だったので、使えないと困る人も多いのではないでしょうか?必要なときだけポンと郵送サービスを使える手軽さが魅力だったのですが、今後は有料プランでの契約が前提になります。
有料プランでも作成枚数に限度あり!請求書作成に手厚いユーザーサポートっている?

有料プランは3通り用意。
- プラン15
- プラン100
- プラン1000
それぞれ数字の枚数が請求書作成枚数。それ以上の作成には追加料金がかかります。
また有料プランになることで
- 郵送サービス(1通160円)
- 決済サービス
- ユーザーサポート(電話・メール・チャット)
以上が利用できるようになります。
新しい料金体系は長い時間をかけて議論をして決めました。まずは既存のユーザーのおよそ7割が無料で使えるようにし、これまでと機能差はできるだけ無いようにしました。その上で毎月ビジネスで使っていると言える6枚以上の利用者から月々の請求書の枚数に応じて利用料金を頂くというモデルに決定しました。そして単に有償にするだけでなく、これまでなかった電話とチャットでのサポートの提供を開始することにしました。
ユーザーサポートを有料プランの目玉(?)にするようですが、会計ソフトならまだしも、請求書作成に特化したサービスでそれほど手厚いユーザーサポートが必要あるのでしょうか?
確かに100通、1000通と大量の請求書を発行するような大手ならサポートが必要になることもあるでしょうが…おそらく有料プランの中心になるであろう「プラン15」つまり月に15枚程度の請求書発行で、がっつりユーザーサポートが必要になるとは思えないのですが…。
まとめ
「有料化」することは決して悪くありません。
サービスを継続させていくには必要なことですから。
ですが、有料化するにあたって、既存ユーザーが「これからも使いたい」と思えるような改定になるかどうか。これが非常に重要だと思います。今回の「Misoca」の改定は、残念ながらそんな気持ちにはなれませんでした。
弥生会計なんて使わないのに「弥生ID」なんて作りたくありません。手厚いユーザーサポートも別にいりません。サクッとシンプルに手軽に使える「Misoca」が大好きだったんです。でも、そんな「Misoca」はもういません。完全に「弥生のMisoca」になってしまいました。
Misocaには大変お世話になりましたが、これからは現在契約しているクラウド会計「freee」の請求書作成に移行することになると思います。
本当に残念。